第三十二幕:不思議ふしぎの虹

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俺と七夏ちゃんは、凪咲さんからの「おつかい」をする為、生活用品と食品を販売する所へ移動する。生活用品販売の所で、凪咲さんからのお買い物を済ませている時--- 時崎「あっ!」 七夏「? どしたの? 柚樹さん?」 時崎「あ、いや・・・今、いい香り・・・七夏ちゃんと同じ香りがしたなと思って」 七夏「くすっ☆ えっと、これ・・・かな?」 七夏ちゃんは、そう言いながら、リンスを手に取った。 時崎「あ、これか! 七夏ちゃんの香りと同じ」 七夏「このリンスかな?」 時崎「ほんとだ。この香り! 俺の中で自然と七夏ちゃんのイメージになってたみたいだ」 七夏「くすっ☆ このリンスと、こっちのシャンプーは、七夏のお気に入りです♪」 時崎「なるほど!」 まただ。七夏ちゃんが自分の事を「ななつ」と話した。嬉しくて、もっと七夏ちゃんの「ななつ」を聞きたくなってくる。 七夏「えっと、これを2本ずつ、よいしょ!」 時崎「あ、俺に任せて!」 七夏「ありがとです☆ 後は洗剤かな?」 リンスとシャンプーはたいした事無かったけど、洗剤5個は思っていたよりも重たく、七夏ちゃんは、一人でいつもこんなに買っているのかなと思ってしまう。 七夏「柚樹さん? 大丈夫ですか?」 時崎「え!? 俺は全然大丈夫だけど、普段、七夏ちゃんはこんなに沢山買うの?」 七夏「いえ。普段はリンスとシャンプーがひとつずつ、洗剤も1つか2つです」     
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