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時崎「この和菓子、何種類ある?」
七夏「えっと、七種類・・・かな?」
時崎「そう・・・七種類・・・か・・・ありがとう」
七夏「???」
俺は、色の事を悟られないように種類で聞いてみたが、今の答えから、七夏ちゃんは、虹以外の色の判別については特に、問題は無い様子で、ここにある七つの色の和菓子は、俺と同じように七つの色として感覚できているようだ。なぜ、虹の色だけは見え方が違うのだろうか・・・。考えても仕方が無いか・・・俺は更に話題を変える。
時崎「七夏ちゃんは、好きな色ってある?」
七夏「えっと、青色・・・かな」
時崎「青色か・・・俺も、空の青とか水色が好きかな」
七夏「くすっ☆」
七夏ちゃんと、共通の好みがあった事が嬉しい。視線を感じ、七夏ちゃんの方を見ると、ばっちりと目が合ったが、なぜか七夏ちゃんは慌てて視線を逸らしてしまった。大きく変化する瞳の色がとても印象的/魅力的に思う。写真には記録できない「ふたつの虹」を、俺はこれからも追いかけたいと思うようになっていた。
第八幕 完
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