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蝉の声で目が覚める。いつもよりも良く寝ている事になる。七夏ちゃんが蝉よりも早く起こしてくれる事もあるからだけど、今日は七夏ちゃんもゆっくりとしているのだろうか。そういえば、天美さんや高月さんがお泊まりに来ている時は、七夏ちゃんもお客様のように楽しく過ごしてほしいと、凪咲さんも話していたな。俺は布団から出て、1階の居間へ移動する。
凪咲「おはようございます」
時崎「凪咲さん、おはようございます!」
玄関先から凪咲さんが姿を見せる。
凪咲「柚樹君、どうかなさいましたか?」
時崎「え!? 凪咲さんが家の外から入って来たので」
凪咲「ナオ・・・主人が忘れ物してて」
時崎「え!? 大丈夫ですか?」
凪咲「ええ。すぐに気付いて届けましたから。あ、朝食は七夏達が準備してくれてますので」
時崎「ありがとうございます! 顔を洗って来ます!」
凪咲「はい」
洗面所で顔を洗って、居間へと戻る。
心桜「おはよー! お兄さん!」
時崎「おはよう! 天美さん!」
天美さんが、食器を並べながら挨拶をしてくれた。民宿風水の浴衣姿と相まってなかなか様になっている。
心桜「ん? どうかした?」
時崎「いや、なかなか様になってるなーと思って」
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