第三十六幕:太陽を想う虹と

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しばらくして、七夏ちゃん・・・その後から天美さんも姿を見せる。 凪咲さんは、飲み物を用意してくれた。 天美さんの事が気になり、つい見てしまう。手に何か持っているみたいだけど、あれは何だろう? 心桜「・・・・・」 七夏「柚樹さん・・・」 時崎「え!?」 七夏ちゃんは、天美さんが手にしていた物に手を添えて、俺の方に見せてくれた。 時崎「それは・・・」 小さな木箱・・・宝石箱だろうか? 木箱の角は何かで衝撃を加えたような凹みがあった。 七夏「えっと・・・オルゴール」 時崎「オルゴール?」 七夏「鳴らなくなっちゃったみたいで・・・」 心桜「うぅ・・・」 ようやく、内容が見えてきた。天美さんの泣いていた理由は、このオルゴールだ。だけど、天美さんの様子からすると、よほど大切な物なのだろう。七夏ちゃんが俺に話したい事は分かる。このオルゴールを何とか直せないかという事だろう。 時崎「ちょっと、見せてもらってもいいかな?」 七夏「ここちゃー?」 心桜「・・・うん・・・」 七夏ちゃんから、オルゴールを受け取る。オルゴールは受け取った時点でカラカラと異音がしたので、中の部品が外れてしまったのだと思った。 凪咲「心桜さん。ここに来る事はお家の人に話しているのかしら?」 心桜「・・・・・」     
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