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心桜「・・・おやすみなさい」
時崎「ああ。おやすみ!」
七夏ちゃんに寄り添いながら、二人が七夏ちゃんのお部屋に入ってゆくのを見送る。
心桜「お兄さん・・・」
時崎「え!?」
心桜「・・・ありがと」
時崎「ああ!」
二人は部屋へと姿を消した。
凪咲「柚樹君、色々ありがとうございます」
時崎「いえ、天美さんの家には---」
凪咲「今日も家で泊まりますって、連絡しておいたわ」
時崎「すみません」
凪咲「柚樹君が謝る事はないわ」
時崎「俺、さっき玄関で天美さんを見て、何も出来なくて・・・七夏ちゃんは凄いなって思って・・・」
凪咲「七夏にしか出来ない事、柚樹君にしか出来ない事があると思うわ♪」
時崎「・・・・・」
凪咲「それとも、柚樹君が七夏と同じ事を天美さんにするのかしら?」
時崎「え!? あ・・・いや・・・それは・・・」
凪咲「ごめんなさい。ちょっと困らせてしまったわね」
時崎「凪咲さん・・・」
凪咲さんなりの気遣いだろう。俺が落ち込んでても何も良い事はないはずだ。
凪咲「オルゴールの事、私からもよろしくお願いいたします」
時崎「はい! では、部屋に戻って詳しく見てみます」
凪咲「はい!」
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