第三十六幕:太陽を想う虹と

6/31
前へ
/1638ページ
次へ
心桜「・・・おやすみなさい」 時崎「ああ。おやすみ!」 七夏ちゃんに寄り添いながら、二人が七夏ちゃんのお部屋に入ってゆくのを見送る。 心桜「お兄さん・・・」 時崎「え!?」 心桜「・・・ありがと」 時崎「ああ!」 二人は部屋へと姿を消した。 凪咲「柚樹君、色々ありがとうございます」 時崎「いえ、天美さんの家には---」 凪咲「今日も家で泊まりますって、連絡しておいたわ」 時崎「すみません」 凪咲「柚樹君が謝る事はないわ」 時崎「俺、さっき玄関で天美さんを見て、何も出来なくて・・・七夏ちゃんは凄いなって思って・・・」 凪咲「七夏にしか出来ない事、柚樹君にしか出来ない事があると思うわ♪」 時崎「・・・・・」 凪咲「それとも、柚樹君が七夏と同じ事を天美さんにするのかしら?」 時崎「え!? あ・・・いや・・・それは・・・」 凪咲「ごめんなさい。ちょっと困らせてしまったわね」 時崎「凪咲さん・・・」 凪咲さんなりの気遣いだろう。俺が落ち込んでても何も良い事はないはずだ。 凪咲「オルゴールの事、私からもよろしくお願いいたします」 時崎「はい! では、部屋に戻って詳しく見てみます」 凪咲「はい!」     
/1638ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加