第三十六幕:太陽を想う虹と

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MyPadで調べていると、隣街に手作りオルゴールを販売してるお店がある事が分かった。このお店ならオルゴールの部品も扱っているはず。ただ、このオルゴールの振動弁と同じ部品があるかどうかだ。とにかく、明日はこのお店に急ごう。 オルゴールの蓋を閉める。工具類を片付けていると、トントンと扉が鳴った。扉へ近づき開けると、七夏ちゃんが居た。 時崎「七夏ちゃん?」 七夏「柚樹さん、まだ起きてるの?」 時崎「ああ。どうして?」 七夏「えっと、お部屋の灯りが点いてましたから、まだ起きてるのかなって」 時崎「これから、おやすみするよ。天美さんは?」 七夏「えっと、ここちゃーは、私のお部屋でおやすみしてます☆」 時崎「そうなんだ。七夏ちゃんは、天美さんが眠るまで起きてたの?」 七夏「えっと、ここちゃーと一緒におやすみしてたのですけど、その・・・」 時崎「?」 七夏「くすっ☆」 時崎「七夏ちゃん?」 七夏「ここちゃー、少しお寝相が悪い所があって、私、ベットから落ちそうになって起きちゃいました」 時崎「はは・・・大変だね」 七夏「でも、ぐっすり眠れてるみたいですから☆」 時崎「それで、七夏ちゃんは別のお部屋でお休みするの?」 七夏「いえ、起こさないように、ここちゃーの所に戻ります☆」 時崎「その方がいいと思う」 七夏「え!?」 時崎「起きた時に七夏ちゃんが一緒に居る方が良いと思って!」 七夏「くすっ☆ それじゃ、柚樹さんもお早めにおやすみくださいね☆」     
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