第三十六幕:太陽を想う虹と

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時崎「ああ。おやすみ、七夏ちゃん!」 七夏「おやすみなさいです☆」 俺の部屋の灯りが点いていたからだろう・・・いや、天美さんに起こされたからか、まあ、どっちでもいいか。 時崎「おやすみ。天美さん」 聞こえないと分かっているけど、想いは届くと信じ、明日に備えてお休みすることにした。  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 時崎「ん・・・今何時だろう?」 時計を手探り確認する。 時崎「四時半過ぎ・・・」 起きるにはまだ早いけど、布団の中に入っていると昨日の出来事を考えてしまう。七夏ちゃんの姿を見るなり、大声で泣き崩れた天美さんが強烈な記憶となっている。それまで、夜店や花火の事で楽しそうに話していた天美さんとは対象的だったから。 目の前で泣いている人を見て、何も出来なかった・・・全く見ず知らずの他人ではないのに! 昨日も思った事だか、一晩休んだくらいでは、このもやもやとした想いは解消しないだろう。やはり、自ら解決に動かなければならない。どんな顔で天美さんと話しをすればいいのだろうか? 今までと同じように普段どおりに話しが出来るだろうか? 時崎「普段どおり・・・」     
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