第三十六幕:太陽を想う虹と

11/31
前へ
/1638ページ
次へ
時崎「了解!」 布団を体に巻きつける七夏ちゃん・・・和室でうたた寝している七夏ちゃんで、俺も見た事があるな。 心桜「危うく、『みのちゃー』に巻き込まれるところだった」 時崎「くく・・・」 心桜「あ、お兄さん笑った!?」 時崎「あ、今の、七夏ちゃんには内緒で!」 心桜「了解~!」 時崎「良かった・・・」 いつもの天美さんを見て、ほっとして出てしまった俺の小声に--- 心桜「約束したからね!」 時崎「え!?」 心桜「なんでもないっ!」 天美さんは答えてくれたように思えた。  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ その後、七夏ちゃんも起きてきて、天美さんと一緒に朝食を頂き、普段どおりの一日が始まるのかと思ったのだが・・・ 心桜「あたしは、ゆーが壊した事を怒ってるんじゃなくて、それを黙って隠してた事に対して怒ってるの!」 時崎「な、なるほど」 心桜「でも、あたしのお母さんは『お姉ちゃんなんだから許してあげなさい』って。いっつもそう! お姉ちゃんお姉ちゃんって! 別に好きでお姉ちゃんになった訳じゃないのに何さっ! あたしが許すよりも先に話さなければならない事ってあるでしょ!?」 七夏「ここちゃー、ゆーちゃんも、わざとじゃないんだから」     
/1638ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加