第三十六幕:太陽を想う虹と

12/31
前へ
/1638ページ
次へ
心桜「つっちゃー甘いよ! 壊したのはわざとじゃ無かったとしても、黙って隠したのはわざとでしょ!?」 時崎「あ、天美さん・・・」 心桜「今回だけは・・・許せなかった! お母さんがゆーの味方したから、もうあたし居場所無いって思って・・・」 それで家を飛び出してきたという事か・・・。天美さんの気持ちも分からなくはない。 七夏「でも、ゆーちゃん、ここちゃーに話しにくかったんじゃないかな。私も昔、同じような事があったから・・・」 時崎「同じようなこと?」 七夏「えっと、お父さんの・・・」 時崎「鉄道模型・・・か」 七夏「はい」 心桜「でも、つっちゃーはすぐに話して謝ったんでしょ? それならあたしもここまで怒らないよ!」 天美さんが怒るのはもっともだと思う。 七夏「柚樹さん」 時崎「!?」 七夏ちゃんが俺に小声で話しかけてきた。 七夏「(ここちゃーは、本当はゆーちゃんの事、とっても大切に思ってます☆)」 時崎「(ゆーちゃん?)」 七夏「(あ、えっと、ここちゃーの弟さんです☆)」 時崎「・・・なるほど・・・」 七夏「!? どしたの?」 時崎「いや、一瞬、俺の事かと思って」 七夏「えっ!? あっ! ご、ごめんなさいっ!」 時崎「いや、別に構わないよ」 心桜「こっちの『ゆーちゃん』は優しくていいね~!」     
/1638ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加