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小声で話していたつもりが、七夏ちゃんも俺もいつの間にか普通の声の大きさになっていたようだ。
七夏「こ、ここちゃー! 柚樹さん! ごめんなさいっ!」
心桜「だって、あっちの『ゆーちゃん』はオルゴール壊して、こっちの『ゆーちゃん』はオルゴール直してくれるんだよ!?」
時崎「つまり相殺!?」
心桜「あははっ! 素晴らしい相殺システム! またみんなで『ぴよぴよ』対戦しますか?」
時崎「機会があればね」
七夏「くすっ☆」
話し・・・というよりも天美さんの愚痴に付き合っていると、結構な時間が経過していた。でも、愚痴を聞いてあげるというのも支えてあげるという意味では大切な事だと思う。それで天美さんの気が晴れるなら・・・だけど、俺も行うべき事がある。後の事は七夏ちゃんに任せよう。
時崎「ごめん。俺、ちょっと用事があるから、出かけてくるよ!」
七夏「はい☆ 柚樹さん、お昼はどうなさいますか?」
時崎「ちょっと午前中には戻れそうにないから、外で頂くよ」
七夏「はい☆」
心桜「お兄さんは、お出掛けか・・・普段もそうなの?」
時崎「まあ、色々かな。今日はアルバムの素材や風景写真を集める予定になってるから」
心桜「そうなんだ」
時崎「というわけで、これで失礼するよ」
心桜「うん」
七夏「柚樹さん、お気をつけてです☆」
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