第九幕:見えていない虹

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七夏ちゃんが、どうすればいいのか分からず、視線を送ってきた。 時崎「七夏ちゃん、三面鏡の前に座って」 七夏「はい」 七夏ちゃんを三面鏡の前に座らせて、三面鏡の左右の鏡扉を開ける。 七夏「・・・・・」 俺は、三面鏡の左右の鏡扉の角度を変え、七夏ちゃんの瞳の色が変わる角度を探す。鏡扉に瞳の色が変わっている七夏ちゃんが映し出される。 時崎「七夏ちゃん、あっちに映ってるっ!」 七夏「えっ?」 七夏ちゃんはその方向を見てしまう・・・すると、せっかく色が変わっていた瞳が翠碧色になってしまった」 七夏「えっと・・・」 時崎「七夏ちゃん、そのまま正面見てて」 七夏「はい」 俺は、もう一度、鏡扉の角度を変え、瞳の色が変わった所で、 時崎「七夏ちゃん、ほらっ!」 七夏「え!?」 時崎「この方向・・・」 七夏「え? どこですか?」 時崎「ここ・・・」 俺は七夏ちゃんの目線に近くなるように、自分の目線を近づける。 七夏「柚樹さん?」 時崎「ん? おわぁっ!!」 七夏「ひゃっ!!」     
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