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時崎「ありがとう、七夏ちゃん。ちょっと調べたい事があるから、俺は部屋に戻るよ」
七夏「・・・はい。それじゃ、また・・・」
時崎「ああ」
七夏ちゃんは、自分の目の色が変わる様子を、自分でも確認したいと思っているという事が分かった。もし、それを望んでいないのなら、これ以上、踏み込む事は、七夏ちゃんを悲しませてしまう事になりかねない。三面鏡では七夏ちゃん自身は確認できなかったようだが、俺は七夏ちゃんに、七色に変化する瞳が確認できる別の方法が無いかを探す事にした。三面鏡は、七夏ちゃんに同じ思いをさせてしまう事になるだけだから・・・。
時崎「そうだ、笑顔!!」
三面鏡の件に気を取られてしまったが、七夏ちゃんの笑顔を撮影する事の方が今は大切だと思う。今回俺が行ってしまった事は、一歩間違えれば七夏ちゃんを悲しませてしまう事になりかねない・・・。七夏ちゃんの笑顔を撮ろうと考えていたはずなのに、真逆の事をしてどおするんだ!? 今は、瞳の色の事とかは忘れて、七夏ちゃんが喜ぶ事を最優先に考え、俺の撮った写真に戻ってきた七夏ちゃんの笑顔の灯火を、守ってゆかなければならないと思うのだった。
第九幕 完
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