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七夏ちゃんに、からかわれてしまった。けど、楽しそうな七夏ちゃんを見ていると、それも悪くないなと思ってしまう。しかし、からかわれて、このままっていうのも少し悔しい。
時崎「七夏ちゃん! 笛のラムネあげるから、手を出して!」
七夏「は、はい☆」
七夏ちゃんは、右手を差し出してきた。右手の下に左手を添えているあたり、七夏ちゃんらしいなと思う。俺は、手を差し出してきた七夏ちゃんの右手の薬指に、指輪を付けてあげた。
七夏「あっ・・・」
時崎「七夏ちゃんに言われたとおり、指に付けてみたよ!」
七夏「・・・・・」
時崎「うんうん。やっぱり、指輪は女の子が付けてこそ・・・より輝くよねっ!」
七夏「・・・・・」
俺は、七夏ちゃんから、からかわれた分を、お返しする軽い気持ちだった。けど、七夏ちゃんは黙り込んでしまっている・・・。
時崎「七夏ちゃん!?」
七夏「え!? あっ・・・えっと・・・」
時崎「どおしたの!?」
七夏「なっ、なんでも・・・ないです・・・」
時崎「指輪は女の子に似合うよね!」
七夏「くすっ☆ ありがとう・・・です」
七夏ちゃんは、しばらくその指輪を眺めていた。
七夏「男の人の指輪も、あります☆」
しばらく答えを探しているようだった七夏ちゃんからの言葉。男の人の指輪か。
時崎「それって、骸骨みたいなヤツでしょ!!!」
七夏「え!? ええっと・・・その・・・」
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