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少し、返事に困っている七夏ちゃん。これ以上からかうのは、どうかと思う。俺は今度こそ笛のラムネを七夏ちゃんに差し出す。
時崎「七夏ちゃん! どうぞ!」
七夏「あ☆ ありがとうです♪」
七夏ちゃんは、笛のラムネをそのまま食べてしまった。何故鳴らさないのか・・・。俺の目の前で鳴らすのが恥ずかしいのか、或いはそんな年ではないという事なのかも知れない。俺はせっかくなので、童心に帰って笛のラムネを鳴らしてみる。
時崎「ヒュ~ゥ・・・ヒュ~~~」
七夏「くすっ☆」
七夏ちゃんが、楽しそうに見てくれているので、俺は更に勢いづく。
時崎「ヒュ~~~~~~~~~~~~~~~」
すると、凪咲さんが少し慌てた様子で現れた。
凪咲「七夏! 居るんだったら・・・って、あら?」
七夏「どおしたの? お母さん?」
凪咲「お湯・・・沸かしてたんじゃなかったの?」
七夏「え? お湯?」
凪咲「やかんから、ヒューって音が・・・」
七夏「あっ!」
時崎「ヒュ~ゥ・・・。これ・・・ですか?」
凪咲「まあ! 笛のラムネ!?」
時崎「す、すみませんっ!! 紛らわしいことをしてしまって!」
凪咲「いえいえ。こちらこそ、慌ててしまって・・・すみません」
七夏「くすっ☆ 私、お茶煎れますね♪」
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