第三十七幕:未来を写す虹?

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駅前の商店街に着く。 時崎「本屋さん寄ってく?」 七夏「本屋さん寄ってもいいかな?」 ほぼ同時に話した。 時崎「あっ・・・と」 七夏「くすっ☆」 書店で七夏ちゃんは小説コーナーを見にゆくのかと思ったら、そうではなく、子供の科学のような本を眺めている。 時崎「七夏ちゃん、どうしたの?」 七夏「えっと、自由研究のテーマ、良いのがあったらって☆ 今、思い出しました」 時崎「なるほど」 七夏「こういうのって、後になりがちですから」 時崎「工作や習字もそうだよね」 七夏「くすっ☆ お料理の本も見ていいかな」 時崎「もちろん!」 七夏「ありがとです☆」 楽しそうに本を眺める七夏ちゃんを見ながら、さっきの出来事を考える。七夏ちゃんが望む未来。それは、お互いに心を通わせた未来である事を意味しているのだと思う。七夏ちゃんの瞳は、未来まで写しているような気がする一日だった。 第三十七幕 完 ---------- 第三十七幕をお読みくださり、ありがとうございました! 「次へ」ボタンで、次回予告です!
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