第三十八幕:架け離れゆく虹

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七夏ちゃんの瞳は、未来まで写しているような気がする一日だった・・・なんて、思ったけど、まだ今日一日は終わっていない。今、七夏ちゃんと夕食を頂いている。今日のお料理は、さっぱりとした物が多い。 七夏「鳥のささ身を使ったお料理は、あっさりしていて頂きやすいです☆」 時崎「たしかに、食べやすいね」 七夏「高野豆腐は暖かい方がよかったかな?」 時崎「今は冷たい方がいいかな。喉が心地いいし・・・出し巻き玉子も同じかな」 七夏「はい☆ あっ、柚樹さん。足りなかったら、おかわりどうぞです☆」 時崎「ありがとう。でも昨日、今日と少し食べ過ぎだから、このくらいが丁度いいよ」 七夏「くすっ☆」 夕食を済ませて、再びアルバム制作に取り掛かる・・・。今日撮影したサッカーボールを男の子に手渡す七夏ちゃんの写真を見て、その時の七夏ちゃんが話した事を考え始めると、手が止まってしまう。七夏ちゃんは間違いなく優しいお母さんになると思う。それって、凪咲さんを見れば、七夏ちゃんの未来の姿と重なるのかも知れない。つい、今まで撮影してきた七夏ちゃんの写真を振り返ってしまう。 突然、窓の外がフラッシュのように光った。 時崎「雷?」     
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