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凪咲さんは優しく微笑んでくれた。俺は一礼をして七夏ちゃんの所へ向かった。
時崎「七夏ちゃん・・・」
・・・けど、扉を前にして身動きが取れない。七夏ちゃんに会って話がしたいけど、今、会って上手く話せるのか?
<<凪咲「少し、距離を置いてみると、色々と見えてくると思うわ」>>
時崎「凪咲さん・・・」
俺は、七夏ちゃんに会いたい気持ちを抑え、凪咲さんの言葉に従うことにした。少し、冷静になった方がいい。
自分の部屋に戻ったけど、何も行おうとする気がしない脱力感に襲われる。写真機を机に置き、そのまま机にうつぶせになる。自分が情けない。目を閉じてこれまでの事を考えようとするけど---
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
??「・・・君」
時崎「・・・・・」
誰かに呼ばれている気がした。
??「柚樹君」
時崎「んん・・・」
誰かに呼ばれている!
凪咲「柚樹君」
時崎「な、凪咲さん!?」
部屋に凪咲さんが居る。何か用事だろうか?
凪咲「ごめんなさい。勝手に入ってしまって」
時崎「い、いえ! 何か用事でしょうか?」
凪咲「お夕食、出来てます。柚樹君、なかなか居間に来てくれないから」
時崎「え!? 夕食!?」
時計を見る・・・21時半!?
時崎「す、すみませんっ! 寝てしまって」
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