第三十九幕:すれ違いの虹

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七夏「虹は、どんな色に見えますか?」 時崎「・・・・・・・・・・」 七夏「うぅ・・・」 時崎「っ!!! 七夏ちゃんっ!!!」 心臓に叩き起こされた。 時崎「七夏ちゃん・・・」 窓はかなり明るくなっており、いつもなら起きている時間だという事がすぐに分かった。 時崎「起きる・・・か」 布団から起きる。机の上に「C11機関車」の鉄道模型・・・その下にメモ書きがあった。 -------------------- 柚樹さん、 おはようございます。昨日はごめんなさい。 今日はここちゃーのお家にお出掛けします。 七夏 -------------------- 時崎「七夏ちゃん・・・」 メモ書きを見てほっとする自分が居た。どんな顔をして七夏ちゃんと会えばいいのかと思っていたから。けど、それは問題を先延ばしにしているだけだ。七夏ちゃんは、しっかりと自分の意思を伝えてきているのに俺は・・・。 1階へ降りる。 時崎「おはようございます」 凪咲「柚樹君、おはようございます」 時崎「すみません。寝坊してしまって」 凪咲「いいのよ。起こしてあげようかと悩んだのですけど、七夏が・・・ね」 時崎「七夏ちゃん・・・」     
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