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笹夜「二人は私の演奏を知っていますし、多くの人の前で演奏するのはちょっと勇気がなくて・・・」
時崎「俺が高月さんの演奏を聞いてみたいと話しても断る事ができたのでは?」
笹夜「はい。時崎さんには、知っておいてもらいたかったから・・・かしら?」
時崎「え!?」
笹夜「えっと、七夏ちゃんのアルバム作り・・・私も協力するって話しましたから」
時崎「アルバム・・・」
笹夜「時崎さんと七夏ちゃん・・・沢山の色々な思い出が必要だと思って・・・」
時崎「ありがとう。高月さん」
高月さんが俺に話したい事・・・お礼って、ランドロー社の方との繋がりという事か。でも、その為に、わざわざ俺の所まで訪ねてくるだろうか?
笹夜「私、その販売員のお方とお話している流れで、電子ピアノ用のデモ音楽を作ってみませんかって」
時崎「え!? それって凄い事では?」
笹夜「はい。私も驚いて・・・あの時の演奏、販売員さんの方がとても気に入ってくれて」
時崎「とっても良かったよ」
笹夜「でも・・・」
時崎「高月さん?」
笹夜「即興演奏って、その時にその場で作りながら演奏しますので、後で全く同じ演奏が出来ないのです。家で思い出しながら弾いてみるのですけど、あの時と違う気がして・・・」
俺は、高月さんの力になれると思った。
時崎「高月さん!」
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