第三十九幕:すれ違いの虹

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凪咲さんに出掛ける事を伝える。 凪咲「柚樹君、高月さん、お気をつけて」 時崎「はい。ありがとうございます」 笹夜「では、失礼いたします」 商店街へと続く道を高月さんと歩く。昨日は七夏ちゃんと一緒だった事を思い出してしまう。ダメだ! 今は高月さんの事も考えないと! 何を話せばいい? 時崎「・・・・・」 笹夜「・・・・・」 時崎「・・・・・」 笹夜「と、時崎さん」 時崎「え!?」 笹夜「アルバム作り、如何でしょうか?」 高月さんから、話題を頂いてしまった。もっとしっかりしろ! 俺! 時崎「ま、まあ、今日も風景とか素材を集めたり、あと写真屋さんにも寄ろうかと」 笹夜「私にもお手伝いできる事ってあるでしょうか?」 高月さんには、写真のモデルさんになってもらいたいと思ってしまう。 時崎「写真屋さん、後で寄ってもいいかな?」 笹夜「はい♪」 時崎「高月さんは、買い物は無いの?」 笹夜「特には・・・あ!」 時崎「何かある?」 笹夜「本屋さんに・・・」 時崎「楽譜? それとも小説かな?」 俺が知っている高月さんの事って、このくらいしかない。でも、高月さんは少し嬉しそうに微笑んでくれた。 笹夜「すみません。今日は参考書を・・・」 時崎「そ、そう」     
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