第三十九幕:すれ違いの虹

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笹夜「夏休み、あと半分もないですから・・・」 時崎「!!!」 ツクツクボウシの鳴き声がまた聞こえてきた。夏の終わりが始まる事を告げるかのように・・・。もう、そんなに余裕がないな。俺自身でなんとかしたかったけど、高月さんに今迄で気になっている事を訊いてみようと思う。 少し、落ち着ける場所の方が良いだろう。それに、高月さんへ訊きたい事をまとめる時間も少しほしい。 時崎「高月さん」 笹夜「はい?」 時崎「本屋さんに!」 笹夜「ありがとうございます♪」 本屋さんで、高月さんを待っている間に、自分の考えをまとめる事にした。 「七夏ちゃんは写真が苦手」 これまでの事から、この事は分かる。そして、写真に対しての印象が、変わってきている事も。七夏ちゃんの方から写真撮影をお願いされたりもした。だけど、初対面の時に、俺の写真撮影のお願いを受けてくれた事は、分からないままだ。でもこれは、高月さんも分からないと思うし、俺が答えを見つけたい。それが無理だとしても、七夏ちゃんに俺自身が訊かなければならない事だ。 「七夏ちゃんは虹の話題が苦手」     
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