第三十九幕:すれ違いの虹

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笹夜「いえ・・・私の方こそ・・・」 突然背後から高月さんに声を掛けられて驚く。高月さんは、参考書の置いてある場所に居ると思ってたけど・・・。 時崎「参考書、見つかった?!」 笹夜「はい♪ すみません。楽譜も見ていたら、遅くなってしまって」 時崎「なるほど。全然構わないよ」 笹夜「ありがとうございます♪」 時崎「高月さん、ちょっと喫茶店で休憩しない?」 笹夜「はい♪ お心遣いありがとうございます♪」 高月さんと、喫茶店へ寄る。訊きいた事はだいたい纏めておいたけど、いざ訊くとなると、その切り出し方が難しい。二人とも紅茶を注文して、待っている時間・・・訊くなら今のタイミングだ! 時崎「た、高月さん!」 笹夜「は、はい!?」 時崎「え、えっと、ちょっと気になっている事があって・・・」 笹夜「何でしょうか?」 時崎「以前に、七夏ちゃんの落とす影がどうとかいうお話しがあったよね?」 笹夜「はい。時崎さん、分かりましたか?」 時崎「い、いや・・・それが、今でも分からなくて・・・」 笹夜「そう・・・ですか・・・」 時崎「な、七夏ちゃんの落とす影って?」 笹夜「・・・時崎さんは、いつまでこの街に居られるのかしら?」 時崎「え!? あっ!」 そう言う事か!     
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