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<<時崎「あ、ごめん。今回の旅行の滞在期間の事なんだけど・・・」>>
<<七夏「あ・・・」>>
以前、この街の滞在期間の事を七夏ちゃんに話した時の表情を見て以来、七夏ちゃんが不安にならないように気を遣ってたつもりが、逆効果だったのか?
笹夜「時崎さんが、いつ居なくなってしまうのか分からないという事が、七夏ちゃんの笑顔の影になっているのではと思って・・・」
時崎「やっぱり、七夏ちゃんに伝えた方が良いのかな?」
笹夜「決まっているのでしょうか?」
時崎「え!?」
笹夜「時崎さんが、いつまでこの街に居られるかという事」
時崎「いや、まだはっきりとした事は・・・だけど、引き延ばせてもあと一週間くらいかなと」
笹夜「え!? そ、そう・・・」
時崎「? どうしたの? 高月さん?」
笹夜「い、いえ・・・」
滞在期間の予定を高月さんに告げると、一瞬、高月さんの様子が変わった気がした。気のせいだろうか?
店員「お待たせしました。紅茶になります」
時崎「ありがとう」
笹夜「ありがとうございます」
店員「ごゆっくりどうぞ」
紅茶を頂き、少し落ち着いてから、もうひとつ気になっている事を訊ねた。
時崎「高月さん。もうひとつ、いいかな?」
笹夜「はい」
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