第三十九幕:すれ違いの虹

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<<時崎「あ、ごめん。今回の旅行の滞在期間の事なんだけど・・・」>> <<七夏「あ・・・」>> 以前、この街の滞在期間の事を七夏ちゃんに話した時の表情を見て以来、七夏ちゃんが不安にならないように気を遣ってたつもりが、逆効果だったのか? 笹夜「時崎さんが、いつ居なくなってしまうのか分からないという事が、七夏ちゃんの笑顔の影になっているのではと思って・・・」 時崎「やっぱり、七夏ちゃんに伝えた方が良いのかな?」 笹夜「決まっているのでしょうか?」 時崎「え!?」 笹夜「時崎さんが、いつまでこの街に居られるかという事」 時崎「いや、まだはっきりとした事は・・・だけど、引き延ばせてもあと一週間くらいかなと」 笹夜「え!? そ、そう・・・」 時崎「? どうしたの? 高月さん?」 笹夜「い、いえ・・・」 滞在期間の予定を高月さんに告げると、一瞬、高月さんの様子が変わった気がした。気のせいだろうか? 店員「お待たせしました。紅茶になります」 時崎「ありがとう」 笹夜「ありがとうございます」 店員「ごゆっくりどうぞ」 紅茶を頂き、少し落ち着いてから、もうひとつ気になっている事を訊ねた。 時崎「高月さん。もうひとつ、いいかな?」 笹夜「はい」     
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