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雑貨店を出ると、日が結構傾いていた。意外と時間を使ってしまったようだ。高月さんが隣町に住んでいる事を考えると、写真屋さんは俺一人で行く方が良さそうだ。
時崎「高月さん、今日は色々とありがとう!」
笹夜「はい♪」
時崎「駅まで送るよ!」
笹夜「え!? 写真屋さんへは・・・」
時崎「今からだと、高月さんの帰りが遅くなるから、写真屋さんへは俺一人で」
笹夜「は、はい・・・」
ん? 何だろ? また少し高月さんの様子が変わったような気がした。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
駅に着いたけど、高月さんは急に話しかけてこなくなった。何か少し気まずいけど、気に障るような事を話しただろうか? 写真屋さんへ俺一人・・・その事が影響しているようには思えないのだけど・・・。
時崎「高月さん! 今日はありがとう!」
笹夜「・・・はい・・・」
高月さんは、改札の前まで歩いてこちらに振り返る。長い黒髪がその後を追うようにふわりと広がる・・・前にも見た事のある光景。何度でも見てみたい光景。
俺はその瞬間を撮影して記録したかったが、今の高月さんの様子を考えると、写真撮影を行おうとは思わなかった。丁度、隣町行きの列車が改札越しに見えた時---
笹夜「と、時崎さん! わ、私、時崎さんの事が---」
時崎「!!!!!!!」
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