第四十幕:響き広がる虹

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何が起こったのだろう? まだ手足が震えている。 高月さんからの突然の---いや、突然に思えたのは俺だけなのかも知れない。高月さんが話したかった事って、この事だったのか!? まだ、聞き間違のように思えてならない。 今までの出来事が全て真っ白になりかける中、なんとか今日泊まる宿に辿り着き、ベッドに寝っ転がっている。写真屋さんには寄っていない。掛け布団の上で横になっていると、少し冷静さが返ってきた。そうなると、余計に分からない事が出てくる。今日一日、高月さんと一緒に過ごして、今までと大きな違いは・・・俺がこの街にあと一週間くらいしか居ない事を告げた時、 <<時崎「いや、まだはっきりとした事は・・・だけど、引き延ばせてもあと一週間くらいかなと」>> <<笹夜「え!? そ、そう・・・」>> この時に、少し様子が変わった事。あと、写真屋さんへは俺一人で行くと話した時以降だ。他に何かあるか? 今日一日だけでなく、今までの事も含めて考える。 「髪に虹を映す少女」     
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