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・・・俺は、そんな高月さんの気持ちに気付かず、七夏ちゃんの事を相談してしまっていた。高月さんはどんな気持ちで、俺の質問に答えてくれていたのか、考えるまでもない。
時崎「・・・・・・・・・・」
高月笹夜さん。とても上品で、優しく、しっかり者。こんなにも魅力的な人から、想いを寄せられるなんて、本当なら舞い上がってしまうはずなのに、手足が震えてそうなりきれない自分が居る。
時崎「・・・・・そうか・・・・・」
その理由は、もう分かっているはずだ!
時崎「俺・・・七夏ちゃんの事が・・・」
大切な存在と、好きかどうかは別だ。俺は七夏ちゃんの事を大切に想っている。もちろん、天美さんや高月さんに対しても、それは変わらない。高月さんを目の前にしておきながら、七夏ちゃんの事を話していた事がその理由だと思う。
俺は、高月さんの想いに応える事は出来ないし、その資格もないだろう・・・。こういう事の決断は、早いほうがいい。高月さんに俺の気持ちを伝えなければならない。大切な人を傷付ける事になると思うと、また体が震え始めた。俺は、その震えを落ち着かせようと、布団の中に潜り込んだ。
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