第四十一幕:しあわせななつの虹

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ここは民宿風水。いつもの日常、大切な場所。 時崎「あれは・・・七夏ちゃん?」 七夏ちゃんは、庭で洗濯物を干している。とても慣れた手付きで手際が良い。手伝おうかと思ったけど、もう少しこのまま眺めていたい。 七夏ちゃんは、俺の方へと近づいて来たけど、俺に気付く様子はなく・・・ん!? 何か違和感を覚える。もっとよく目を凝らして見ると、七夏ちゃんでは無い!? 凪咲さん!? でも、とても若くて七夏ちゃんにそっくりだ。 凪咲さんは、さらに洗濯物を干してゆくけど、途中で手が止まった。その手を額にかざして空を見上げている。そして、側にあった「ゆりかご」から大切に何かを抱きしめ、再び空を見上げる。 凪咲「七夏、見て! 虹!」 七夏「・・・・・」 凪咲「綺麗ね・・・って、まだ分からないかしら?」 七夏「・・・・・」 七夏ちゃん!? とても幼いみたいだけど・・・。 凪咲さんは、七夏ちゃんに微笑んでいる。 凪咲「でも、いつか、きっと・・・一緒に♪」 七夏「・・・・・」 凪咲さんに揺られながら、幼い七夏ちゃんは目を開ける。その瞳の色は翠碧色のままで変化せず、空に掛かる大きな虹がふたつ、映り込んでいた。 時崎「な、七夏ちゃんっ!!!」     
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