第四十一幕:しあわせななつの虹

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はっ! ・・・ゆ、夢!? ・・・なんでこんな夢を見たんだ? <<七夏「昔ね、お母さんと一緒に見た虹は、七色だったような気がして・・・でも、はっきりと覚えてなくて・・・」>> 時崎「・・・・・」 <<凪咲「七夏が5、6歳の頃かしら・・・ほのかに瞳の色が変わるように見えてきて・・・」>> 七夏ちゃんの魅力的な「ふたつの虹」。だけど、その引き換えとして、虹の七色を失ったとすると・・・。俺は「ふたつの虹」を失っても、七夏ちゃんに、七色の虹を見せる事ができるなら、迷わずそっちを選ぶ。そんな方法があるのならば・・・。 瞳の色が変わらず、虹が七色に見える人。いわゆる普通の人・・・普通・・・つい、こんな言葉を使ってしまう。 時崎「何が普通だ!? 七夏ちゃんだって普通の女の子じゃないか!?」 いや、俺にとっては普通ではなく大切な・・・。 そこまで思って、この想いが届くのかは、これからの俺次第だ。 相手の事を想って、喜んでもらおうと意識しても、少しの事が引き金になり、思うようにならなくなる事が結構あった。これから先も、そのような事が起こると思う。だけど、それを乗り越える事が「より強い想い」へとなるのかも知れない。     
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