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昨日、凪咲さんに、七夏ちゃんと仲直り出来た事は話しだけど、凪咲さん自身はもう少し時間が掛かると思っていた様子で驚いていた。
凪咲「まあ! 今日は七夏と水族館へデートなの?」
時崎「はい! 七夏ちゃんと一緒にいいでしょうか?」
七夏「あっ!」
凪咲「もちろんいいわよ! ありがとう♪ 柚樹君!」
時崎「ありがとうございます!」
七夏「・・・・・」
七夏ちゃんと、一緒に食事を頂く。俺は昨日、七夏ちゃんに「お帰り」って話したけど、それは七夏ちゃんだけではなく、今、こうしていつものような風水の日常に対しても「お帰りなさい」なのだと思う。「あたり前の事」が、いつまでその状態を保ってくれるかなんて分からない。だからこそ、この一時をひとつひとつ大切に想いたい。
七夏「? 柚樹さん? どうしたの?」
時崎「え!?」
七夏「お食事、あまり進んでないみたいです」
時崎「あ、ごめん。ちょっと考え事」
そう話してきた七夏ちゃんは、まだ少し頬が赤い気がした。
七夏ちゃんは、自分の事以上に相手の事をよく見ている。でも、必要以上に声は掛けて来ないから「言われる」という事は、ある域値を超えているのだろう。俺も、七夏ちゃんの事をもっと気に掛けてあげたい。
七夏「・・・・・」
時崎「・・・・・」
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