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七夏ちゃんの瞳が澄んだ翠碧色になり、頬はより赤くなった。頬の色に関しては多分、今の俺も同じかも知れない。
七夏「・・・えっと、おかわり、ありますので・・・」
時崎「あ、ああ」
もう一度、この、なんとも言えない「こそばゆい朝食」を取り戻せた事を嬉しく、大切に想う。距離を取る事の意味を噛みしめた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
朝食を済ませ、七夏ちゃんは宿題を行っている。俺はアルバム作り・・・ではなく、今日出掛ける水族館の事をマイパッドで調べていた。七夏ちゃんが喜んでくれるように、色々と訊かれても、迷う事なく答えられるように、そして、少しでも沢山の場所を見て周れるように、館内のレイアウトを把握しておく。なんだかんだと理由を付けてはいるが、俺自身も楽しみにしているということだ。
時崎「休憩出来る場所は・・・」
人が多いかも知れないから、水族館の外も含めて休憩できる場所がいくつあるか把握しておく。七夏ちゃんは俺に気を遣ってくるはずだけど、俺はそれを望んではいない。七夏ちゃんが純粋に楽しんでくれる事を第一に考えたい。
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