第四十一幕:しあわせななつの虹

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水族館の周辺についても、ある程度調べておく。隣街は以前、天美さんの浴衣選び、オルゴールの修理で出掛けているから、駅周辺の事はある程度分かる。水族館へはバスもあるみたいだけど、歩いてでも大丈夫そうだな。この辺りは、七夏ちゃんに訊いてみよう。 色々とネットで調べていると、結構な時間を使ってしまう。つい関係ない事まで見てしまったり・・・これは気を付けなければと思いながらも、なかなか直せない。こうして得た知識が無駄になるかどうかは俺次第だけど。無駄と言えば、少しの時間も無駄にしたくはない。アルバム作りに戻ろうとしたら、扉から音が鳴った。七夏ちゃんだ! 俺はすぐに扉を開ける。 時崎「七夏ちゃん!」 七夏「あ、えっと柚樹さん」 今朝もそう思った。今日の七夏ちゃんは、少し頬が赤い気がするけど、とにかく俺の疑問よりも、七夏ちゃんの事を優先して先にお話しを訊こう。 時崎「どうしたの?」 七夏「えっと、宿題で分からないとこがあって・・・今日は、急いで終わらせたくて、その・・・」 七夏ちゃんも、今日の事を楽しみにしてくれている事が伝わってきて嬉しくなる。恥ずかしそうに頬を染めながらのお願いは、とても可愛い。 時崎「そう言う事か! 俺で分かる事なら!」 七夏「ありがとうです☆」     
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