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凪咲「あなた? 来月になるまで、研修で帰ってこれないって話してたけど・・・」
直弥「ちょっと臨時が入って、こっちまで戻ってきただけで、またすぐ出発しないと」
凪咲「まあ、今日くらいは、ゆっくりできないのかしら?」
直弥「すまない。今日の夕方からまた出発なんだよ」
凪咲「そう・・・なの・・・」
直弥「まあ、来週には予定通り、戻ってこれるから」
凪咲「はい! あ、すみません。今、お茶を煎れますね」
直弥「ありがとう、凪咲。ちょっと荷物置いてくるよ」
凪咲「はい」
凪咲さんは台所へ、七夏ちゃんのお父さん・・・直哉さんは、自分の部屋に向かったのだろうか・・・。七夏ちゃんと二人きりになる。
時崎「七夏ちゃん」
七夏「はい!?」
時崎「臨時とか出発って、七夏ちゃんのお父さんって、何のお仕事なの?」
七夏「えっと、車掌さん・・・です☆」
時崎「車掌さん・・・」
七夏「列車の一番後ろに居る人です」
時崎「なるほど」
七夏「今は、何かの研修みたいですけど、長距離列車の時や、遠くの駅でのお仕事の場合、しばらく家には戻って来れない事があって・・・」
時崎「出張・・・みたいな感じかな?」
七夏「はい☆ そう・・・ですね。」
時崎「そうか・・・ふぅー・・・」
俺は、何か力が抜けたかのように、ぐったりと床に座り込んだ・・・。
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