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七夏「ゆ、柚樹さん!? ど、どおしたのですか!?」
氷が解けた・・・。俺は、今まで七夏ちゃんのお父さんを見かけなかったし、七夏ちゃんや凪咲さんも、お父さんの話をしなかったので、もしかしたら・・・という思いがあって、なかなかその事・・・七夏ちゃんのお父さんの事を、切り出せなかったのだ。
時崎「いや、なんでもない」
七夏「???」
・・・と、そこへ、七夏ちゃんのお父さんが、何か手にして、こちらに来た。
直弥「七夏・・・これ・・・」
七夏「なぁに?」
直弥「少し遅くなったけど、お誕生日、おめでとう!」
七夏「わぁ☆ ありがとう!!」
今日は、七夏ちゃんの誕生日!? ・・・いや、少し遅くなったという事は、数日前か・・・。知らなかったとはいえ、ちょっと悔しい気持ちになっている自分に気付く・・・。
直弥「開けてごらん」
七夏「はい!」
七夏ちゃんは、高くなっている感情とは逆に丁寧に包みを開ける。俺も、自分のプレゼントではないのに、その中身に意識と視線が吸い込まれる。
七夏「こ、これはっ!!」
時崎「おぉー!!」
それは「MyPad Little」というタブレット端末。七夏ちゃんくらいの年の子にしては、とても高価なプレゼントだった。
七夏「お、お父さん! いいの?」
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