第十幕:虹へ未来の贈り物

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直弥「ああ、七夏。前からほしがっていただろ?」 七夏「ありがとうです!!!」 時崎「七夏ちゃん! 良かったね!」 七夏「はい!!!」 ・・・と、そこへ凪咲さんも現れる。 七夏「あ、お母さん!! お父さんがこれ!!」 その一言だけ聞くと、何の事か分からないが、七夏ちゃんが、それだけ喜んでいるという事が伝わってくる。 凪咲「まあ、良かったわね! 七夏!」 七夏「はい!!」 「MyPad Little」を嬉しそうに眺めている七夏ちゃんに気付かれないように、凪咲さんが、お父さんに小声で何か話しているようだ。 凪咲「(ちょっと、あなた・・・あれ、高かったのではないの?)」 直弥「(まあ、それなりに高価な商品だけど・・・)」 凪咲「(もうー・・・)」 直弥「(実は、携帯電話のポイントが知らない間に結構増えてて、そのポイントに少し足しただけで、買えたんだよ)」 凪咲「(まあ! そうだったの!?)」 直弥「(ポイントの有効期限も迫ってたみたいだし、ちょうど良かったんだ・・・おっと、この事は、七夏には内緒で頼むよ)」 凪咲「(はい!!)」 俺は、七夏ちゃんのご両親の話がなんとなく聞こえてきたが、聞かなかった事にする。それより、俺も、七夏ちゃんに何かプレゼントをしてあげたいと思った。     
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