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時崎「まあ、写真の現像は間に合わないけど、プリントなら当日でもすぐに出来るから」
心桜「ん? どういう事?」
時崎「写真屋さんにあるプリンターで直接印刷すること。現像よりも耐久性は劣るけど、丁寧に扱えば長持ちするから、その点は心配してないよ」
笹夜「そうね♪」
七夏「私、大切にします☆」
心桜「うんうん! んじゃ、この後どうする?」
七夏「私は、浴衣だから、家に戻ろうかな?」
心桜「え!? つっちゃー、もう帰っちゃうの?」
七夏「えっと、ちょっと、喉が渇いたかな?」
笹夜「では、少し休憩にいたしましょう♪」
七夏「はい☆」
こうやって、みんなで喫茶店に来れるのも、これが最後かも知れないな。そう考えると、頼んだコーヒーの苦味が、さっきよりも強くなったように思えた。
笹夜「七夏ちゃん、『コイアイ』読み終わったら、これもお勧めかしら?」
七夏「あ、その小説、私も良さそうだなって思ってました☆」
七夏ちゃんと、高月さんは、今朝話していた小説の話題を再び楽しみ始めた。その様子を見ていた天美さんが俺に小声で訊いてきた。
心桜「お兄さんさ、いつ出発するの?」
時崎「え!? 3日後だけど?」
心桜「それは、さっき聞いたよ。3日後の何時頃かなって」
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