幕間三十九:お心遣いは大切です

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笹夜「出逢った時から、惹かれ合う強さによって、一緒に過ごした時間も多く思えるのではないかしら?」 七夏「強さ?」 笹夜「一緒に居る時間がいくら長くても、お互いが惹かれ合ってなかったら、想い出もそんなに残らないと言えば分かるかしら?」 七夏「なるほど☆」 笹夜「単純に一緒に居る時間で考えれば、私の同じクラスの人の方が、七夏ちゃん達よりも長いはず・・・でも、私は七夏ちゃんや、心桜さんとの方が沢山の思い出が残ってます♪」 七夏「えっと、同じクラスの人とは?」 笹夜「少しはありますけど、それは、学校の行事とか授業の都合で、私自身が望んで過ごしたとは言い切れません。そのような出来事は、あまり思い出にも残らないのです」 七夏「えっと・・・」 笹夜「私には、ピアノがありましたから♪」 七夏「はい☆ 笹夜先輩のピアノは、とっても素敵です☆」 笹夜「ありがとう、七夏ちゃん♪ ピアノのおかげで、クラスの人よりも部活の人の方が沢山の思い出として残ってます♪」 七夏「素敵な思い出がたくさん増えるといいなって思います☆」 心桜「なるほどっ!」 七夏「ひゃっ☆」 笹夜「きゃっ!」 七夏「こ、ここちゃー!?」 心桜「いや~、読んで来たよ! 来ましたよ!」 笹夜「こ、心桜さん!?」 心桜「あ、あの・・・最後かも知れないから・・・名前で・・・」     
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