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七夏「はい☆ ちょっと騒がしくなるかも・・・です」
時崎「いや、天美さんならきっと、楽しくなるよ!」
七夏「ありがとうです! それじゃ、失礼します」
部屋を出てゆく七夏ちゃんを見送る。「ふたつの虹」・・・こんなに近くに存在するのに、触れる事が出来ない。まあ、虹自体が触れる事が出来ない存在だと思い、無理矢理納得する。見えるのに触れられない存在なんて、この世界には沢山ある。太陽や月、空に浮かぶ雲だってそうじゃないか。七夏ちゃんの虹も、その中のひとつだと思う。普通の事のように自然に接する事が大切なのではないだろうか。
浴衣姿のまま、一階の和室へ向かう。
七夏「あ、柚樹さん、おはようございます☆」
時崎「おはよう、七夏ちゃん!」
七夏「朝食、もう少し待っててくださいね」
時崎「ありがとう」
ふと、机を見ると、今出来上がったばかりと思わしき目玉焼きが二つ置いてあった。しかし、いつも七夏ちゃんが座っている席の前にある目玉焼きは、黄身が崩れており「目玉焼き」としては失敗作と言えるかも・・・。その黄身が崩れた目玉焼きを手に取り、俺の前に置いてあった綺麗な形の目玉焼きと交換する。
七夏「柚樹さん、お待たせです。今、ごはんを用意いたしますね」
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