第四十五幕:思い出は七色の虹へ

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七夏「あっ☆ 柚樹さん☆ おはようございます♪」 時崎「七夏ちゃん! おはよう!」 玄関先から七夏ちゃんが姿を見せる。 七夏「? お外にお出掛けですか?」 時崎「いや、七夏ちゃん、お庭に居るって聞いたから」 七夏「くすっ☆」 凪咲「七夏、ちょっといいかしら?」 七夏「はーい☆ 柚樹さん、もうすぐ朝食出来ますから、待っててくださいです☆」 時崎「ありがとう! 七夏ちゃんを待ってる!」 七夏「え!?」 時崎「一緒に朝食!」 七夏「あっ、はい☆」 居間で七夏ちゃんを待つ。テレビが点いていたので、なんとなく眺めているけど、よく考えたら七夏ちゃんの家では珍しい事かも知れない。 七夏「どうしたの?」 時崎「いや、テレビが点いてるのが珍しいなと思って」 七夏「えっと、お父さんが---」 時崎「え!?」 七夏「あっ!」 テレビに、見た事のある光景があった。 七夏「お母さぁーん!」 時崎「七夏ちゃん!?」 凪咲さんもテレビを見にきた。 テレビに映る「C11蒸気機関車」と、昨日の直弥さんの言葉で状況を理解できた。蒸気機関車イベントで活躍したC11蒸気機関車を、取材放送しているようだ。 七夏「あ、お父さん! 今、少しテレビに映りました☆」 凪咲「ナオ・・・」     
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