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直弥「これは車掌車と呼ばれており、この度の回送では、機関車と車掌車だけで出発なのです」
取材者「なるほど、2両だけなのですか?」
直弥「いえ、途中からもう1両、補機が加わります。蒸気機関車だけでは、勾配が厳しい区間がありますから」
取材者「そうなのですね」
大きな汽笛が鳴った。
取材者「いよいよ出発ですか?」
直弥「まだ少し点検と確認がありますけど、もうすぐです!」
取材者「楽しみにしてます! お忙しい中、ありがとうございます!」
直弥「はい! 凪咲、七夏、時崎君! 出発するよ!」
凪咲「まあっ♪」
七夏「お父さんっ☆」
時崎「!」
取材者「ええっと、今のは・・・」
直弥「あ、すみません! つい家族に・・・」
取材者「いえいえ! 良い言葉をありがとうございます! 以上、現場からの中継でした。この後、出発の場面もお伝えしますが、1度スタジオへ戻します」
七夏「お父さんっ☆ くすっ☆」
凪咲「♪」
時崎「俺、名前呼ばれた!?」
七夏「はいっ☆」
テレビを眺めながらの朝食は、別の意味で懐かしく思える。そういえば、七夏ちゃんはテレビを見ながら食事を頂いている所をあまり見た事がない。習慣の違いかな?
時崎「七夏ちゃんは、あまりテレビを見ないの?」
七夏「え!?」
時崎「テレビを見ながらの食事はしない派?」
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