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片付けや掃除は、そんなに楽しくはないと思ってたけど、この部屋の掃除は感謝の気持ちが溢れてくる。目に付いた所は全て布巾で拭いてゆき、ちょっとした大掃除のようになってしまったけど、このくらいは行っておきたかった。
ひと通り片付けと掃除が終わって時計を見る。片付けを始めてから1時間近く経過していた。
時崎「よし、こんなところかな」
タライと布巾を持って、1階の洗面所に向かう。
凪咲「柚樹君、お掃除、お疲れさまです」
時崎「はい! タライと布巾、ありがとうございます!」
凪咲「いえいえ、ありがとうございます。本当は私が行わなければならないのに」
時崎「いえ! こちらこそ、お世話になりっぱなしでしたので、このくらいは行って当然だと思います」
七夏「あ、柚樹さん☆」
時崎「七夏ちゃん、さっきはありがとう!」
七夏「はい☆ お片付け、終わりました?」
時崎「ああ! 午後から、お出掛けだね!」
七夏「はい☆ えっと、今からお昼の準備です☆」
時崎「楽しみにしてる!」
七夏「くすっ☆ 少し、待っててくださいね☆」
七夏ちゃんは、凪咲さんのお手伝いを始めた。俺はここで行なっておくべき事が他になかったかを考える。この後、七夏ちゃんとお出掛けだから、写真機のお手入れと充電を行なっておこう。部屋に戻って写真機の電源を入れる。
時崎「やっぱり・・・」
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