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体に電気が走った。今日、バス停で切り上げた話題を七夏ちゃんから話してくれた。七夏ちゃんは、優しく包んでくれるような人に好意的だという事は、なんとなく理解していた。そうか! この判断の源として、七夏ちゃんの瞳が大きく影響していたという事。初めて逢ったあの時、俺が七夏ちゃんの事を第一に考え、瞳の色が変わるのを訊かなかった事。七夏ちゃんは、しっかりと受け止めてくれていたようだ。
七夏「それで、柚樹さんは、私の事を考えてくれる人だって、思いました☆」
時崎「七夏ちゃん・・・」
七夏「だからあの時・・・柚樹さんの写真撮影のお願いを・・・」
時崎「え!?」
<<七夏「あの時の柚樹さん、とても一生懸命に、お願いしてくれました☆」>>
俺の写真撮影を許可してくれた七夏ちゃん。バス停で話してくれた「俺が一生懸命お願いした」だけで許可してくれた事に少し違和感を覚えていたけど、今の七夏ちゃんの言葉が本心なのだと思った。その言葉を聞いて、心が熱くなってくる。
時崎「ありがとう・・・七夏ちゃん!!」
七夏「私ね、いきなり目の事を聞いてきたり、褒めたりする人は、苦手・・・です」
時崎「え!? 褒められても?」
七夏「はい。だって、そういう人って、自分の事が一番だって、言っているように思えるから・・・」
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