随筆四十八:隠れたおしゃれって?

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随筆四十八:隠れたおしゃれって?

隠れていても伝わるかな? のんびりひととき ~ 随筆です ~ 998298be-394c-4b4b-9748-0dfdd8bb5d18 心桜「ほほう~」 七夏「どしたの? ここちゃー?」 731536d3-d2ea-4275-be8a-350bb0b078b9 心桜「https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=74297838」 心桜「つっちゃー! 今日はセブンリーフなんだ」 七夏「え!? どおして分かったの?」 心桜「何年つっちゃーと一緒だと思ってんの?」 七夏「くすっ☆ でも、私はここちゃーの、分からないです☆」 心桜「これぞ心眼! 心桜の眼で見る!」 笹夜「・・・心桜さん・・・」 心桜「でもさ、隠れたおしゃれって大切だよね!」 笹夜「ええ♪ 身に付けているという意識が色々な事に影響しますから♪」 七夏「内緒にしておくっていう想いもあったりします☆」 心桜「秘密願望っていうやつ?」 笹夜「秘密願望?」 心桜「ほら! 魔法少女で、自分が魔法使いって事を誰にもばれないようにしている事に喜びを覚えているのが、あったでしょ!?」 七夏「喜び・・・なのかな?」 笹夜「まあ、人は『他の人とは違う』という事に特別感・・・いえ、優越感を覚えますからね」 七夏「私は、他の人と一緒でもいいな☆」 心桜「ほほう~ つっちゃー特別なセブンリーフ付けてて言いますか!?」 七夏「え!? これは時々ですから特別って訳では・・・ここちゃーも一緒にどうかな?」 心桜「え!? あたし!? まあ、つっちゃーと一緒ならいいけどさ!」 七夏「くすっ☆」 笹夜「他の人と一緒だと安心感が得られるのも確かですから、人の心はなかなか定まらない所もありますね♪」 心桜「だねっ! んでさ、その・・・隠れたおしゃれを他の人に気付いてほしいと思うかどうかなんだけど、気付かれたら隠れてないよね?」 七夏「はい☆」 笹夜「ええ♪」 心桜「お二人は、隠し通したい派ですか?」 七夏「えっと・・・相手によります☆」 笹夜「私も、七夏ちゃんと同じかしら?」 七夏「やっぱり、せっかく特別なおしゃれをしているから、気付いてほしいなって思ったりする心もあります☆」 笹夜「秘密にしていたいと思う心と、気付いてほしいと思う心の葛藤・・・鬩ぎ合い、その二つの心に弄ばれている自分に、とてもドキドキします♪」 心桜「さ、笹夜先輩!?」 笹夜「そういう心は、自然と相手へ伝わって・・・気付かれてしまう事になりますけど」 七夏「くすっ☆」 心桜「なんと申しますか・・・はは・・・」 笹夜「おしゃれは、相手に気付いてもらうというのが前提です♪」 七夏「気付いてもらえるように頑張る事も、おしゃれかな☆」 心桜「この中では、あたしが一番おしゃれと距離があるからなぁ・・・」 笹夜「心桜さん、もっとおしゃれを楽しまれてみてはどうかしら?」 心桜「はい! 考えておきます!」 笹夜「あら♪ 今日はとてもあっさりとされてますね♪」 心桜「そうですか? いつも、あっさり、さっぱりだと思ってますけど?」 七夏「えっと、ペンネームお菓子な人さん・・・」 心桜「ちょっ! つっちゃー! いきなり手紙を読まないで!」 七夏「そろそろ、読んだ方がいいかなって☆」 心桜「おっ! つっちゃー頑張ってるだけじゃなく、尺も意識してたんだ!」 七夏「はい☆」 心桜「んじゃ、そのままお願いします!」 七夏「ペンネーム、お菓子な人さん・・・『ココナッツさん! こんにちは! 私にはこんな友達が居るのですけど・・・部屋に招くと、置いてあったお菓子を見て「これ開けていい?」って訊いてきたから、ひとつくらいならいいかと思って「いいよ」って話したら、そいつはそのお菓子を全部食べ尽くした。ここまでならまだ許せたんだけど、そいつはそれを3回繰り返して、部屋にあったお菓子を全部食べ尽くした。これってど---」 心桜「厚かましいっ!」 七夏「ひゃっ☆」 笹夜「こ、心桜さん! まだ七夏ちゃんがお手紙を---」 心桜「分かってます! けど、これはどうよっ!」 七夏「えっと、これってどう思いますか?」 心桜「だから厚かましいっ!」 七夏「ひゃっ☆」 心桜「なんだよ! ソイツ!」 笹夜「でも、そのお友達さんが、そのようなお方だと分かっておられるのなら、対処法もあったはずです」 心桜「いやいやいや、笹夜先輩! この場合は明らかに、お菓子な人さんのお友達がおかしい・・・っていうか、そんなヤツ、あたしなら友達認定しない! おかしいのはソイツだ!」 七夏「この日がそうだっただけって言う事は・・・」 心桜「だったら、こんな内容のお手紙にはならないでしょ!?」 七夏「お菓子な人さんは『お友達』って話されてます☆」 心桜「どう思いますか? って訊いてこられているから、友達と思えなくなっているって所じゃない?」 笹夜「確かに、心桜さんのお話しが近いかしら?」 心桜「近いと言うよりも、くっ付いてます!」 笹夜「お手紙の主さんは、まだ迷いがあるようですから・・・」 心桜「何を迷う必要があるのですか!? 迷っている間に、お菓子はどんどん無くなってゆくのです! 今すぐブロックせねばっ!」 七夏「えっと・・・お菓子を置いてなかったら、特に何も問題はなく、お菓子をほしいと話してはこないそうです」 心桜「あっ・・・続きあったんだ?」 笹夜「心桜さんが、割り込まれたのでは?」 心桜「はは・・・すみません」 七夏「お菓子を置いていなかったら問題ない?」 笹夜「対処法としては有効ですけど、どうやら、お手紙の主さんの心はそう単純な事ではないようですね」 心桜「ん!? あげても良い分だけのお菓子を置いとけばいいんじゃない?」 笹夜「そうではなくて・・・」 七夏「一緒に頂きたかった・・・かな?」 笹夜「ええ♪ 或いは相手の心も知ってもらえるようになってほしいって事かしら?」 心桜「・・・なるほどね~。お菓子な人さんの隠れた心が、見えるようになってもらいたいという事ですか!?」 笹夜「ええ♪」 心桜「ま、そういう人は、見える事しか分からないのかも知れないからね・・・隠れたおしゃれが大切って事と繋がるね!」 七夏「くすっ☆」 心桜「よし! んでは、まず、隠れたお菓子で試してみよう!」 七夏「そんな意地悪しなくても・・・」 心桜「いやいやいや、隠れたお菓子って、卵型のチョコレートの中に色々隠れてるヤツ!」 七夏「あっ☆」 笹夜「心桜さん・・・そういう事ではないような・・・」 心桜「でも、分からない事を考えて読むという事は、人の心にも当てはまると思います!」 笹夜「まあ! で、実際にはどうされるのかしら?」 心桜「そうですね~。その卵型チョコをソイツの索敵範囲に設置する!」 七夏「索敵範囲って既に敵なの?」 心桜「そいつは『食べていい』って訊いてくるはずだから、食べいててけど、食べる前にその中身が何かを当てさせる」 笹夜「・・・なるほど♪」 心桜「んで、当てる事が出来たら、別のを食べても良いと言う。当てれなかったら、今日はそれでお終いと言う!」 七夏「くすっ☆ 楽しくなります☆」 心桜「そうそう! 何事も楽しくなるように舵を切れば、嫌な想いをする事も少なくなると思うから、お菓子な人さんも試してみてください!」 笹夜「さすが心桜さん♪」 心桜「別に、卵型チョコじゃなくても何でもいいんだよ!」 七夏「何でも?」 心桜「っそ! お菓子の種類当てとか、個数当てとか、掴み取りさせて、何個とか色々考えられるでしょ?」 七夏「はいっ☆」 心桜「ちょっと、ひねくれて素数でもいいよ!」 七夏「素数だと、ひとつしか取らないかな☆」 心桜「ひとつ? ・・・なんで? ・・・って、ぬうぉあっ!」 笹夜「・・・心桜さん・・・」  ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 心桜「って事で、今回はつっちゃーが頑張ってくれました!」 七夏「お菓子な人さん☆ おたより、ありがとうございます☆」 笹夜「ありがとうございます♪」 心桜「ありがとね! では、今後もつっちゃーが頑張る『翠碧色の虹』本編はこちら!」 心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」 心桜「あたしたち『ココナッツ』宛ての、お手紙はこちらです!」 心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」 笹夜「七夏ちゃん♪」 七夏「はい!?」 笹夜「頑張る事も大切ですけど、それよりも楽しく参りましょう♪」 七夏「ありがとうです☆」 心桜「あたし、隠れておしゃれ、楽しもうっと!」 七夏「え!?」 随筆四十八 完 ------------ 随筆四十八をお読みくださり、ありがとうございました! 本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!
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