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時崎「今度は十字路か・・・もう少しだと思ったのに・・・どっちだろう?」
しかし、この十字路、携帯端末の地図情報によると、右は駅へ戻る道で真っ直ぐは山へと向かっている。携帯端末を閉じ、残った左の道を目視すると、その先は小さな商店街のような印象を受けた。昨日見て回った駅前の商店街よりも規模は小さく・・・って、いうより、少し寂れているようだ・・・以前は活気があったが、現在は、駅前の商店街が主になっている印象である。
時崎「可能性が低くなってきたな・・・」
ここまで歩いて、夏の強い日差しの為か、思ったよりも早く喉も渇いてきたので、この商店街で飲み物を頂こうと思う。小さな商店街だが、それぞれのお店は営業しているようだ。
俺は喫茶店で渇いた喉を潤し、もう少し商店街を歩いてみる。商店街の中に混ざって民家らしき建物も存在する。俺は表札を確認しながら、更に足を進める。商店街からの道は、まばらに点在する民家へと続いており、もうこの道も先はそう長くはない息切れ感がしてきた。そんな時、一枚の看板が目に留まる・・・。
時崎「『民宿風水』・・・みんしゅくふうすい・・・宿の事か・・・」
時崎「風水!!! ・・・って、おいおい!!! 惜しいっ・・・惜しすぎる!!!」
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