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喫茶店を後にする時、七夏ちゃんは注文した商品を受け取る際に店主から新商品のココアの、お試しサンプルを頂いたみたいで、とてもご機嫌な様子。なんと、一緒に居た俺の分まで頂いたようで「後で一緒に頂きましょう!」と、心躍っているようだが、今、二人が飲んでいたのはココアなんだけど・・・まあ、ここ愛情(ココア以上)に甘い一時もいいかな・・・って、こんな洒落を思いついてしまい、慌てて掻き消す。
七夏「柚樹さん、お耳・・・少し赤いです・・・」
時崎「え!?」
七夏「くすっ☆」
今度は「な、七夏ちゃんこそ!」と反撃できなかったが、そんな俺の様子を楽しそうに見つめる七夏ちゃん。今回は「お揃い」とはならなかったが、今後も七夏ちゃんとの共通点を見つけ出したいと思うようになっていた。
第十二幕 完
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