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凪咲「ご希望に添えず、申し訳ございません。お電話ありがとうございました。失礼いたします」
凪咲さんの電話対応が終わったようだ。
凪咲「すみません。お待たせしました」
時崎「いえ。今の電話は・・・」
凪咲「お客様からのお問い合わせですけど、当宿が禁煙という事で・・・」
時崎「その・・・禁煙の民宿って、珍しいですよね」
凪咲「ええ。ですから、お泊りのお客様はそんなに多いわけでは・・・。七夏が大きくなって、少し余裕が出来たら、民宿を始めたいと思ってて・・・民宿なら七夏のすぐ側に居ながら出来ますので、主人に相談したの。その時、主人の希望が禁煙の民宿にする事だったの」
凪咲さんは、話を続ける。民宿風水が禁煙なのは、七夏ちゃんのお父さんの希望だという事・・・これは、凪咲さんや七夏ちゃんの健康を想っての事だろう。七夏ちゃんは、たばこは苦手・・・というよりも、咳き込んでしまうという事だ。俺はたばこは吸わないけど、今後、気を付けなければならない。
凪咲「・・・ですから、お泊りのお客様が居なくても、特に生活に困る事はないの。これは主人に感謝してます! 柚樹君も、気にしてくれて、ありがとうございます」
時崎「いえ・・・」
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