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第三幕:ふたつの虹とふたつの心
ふたつの虹を持つ少女、水風七夏さん。彼女は、民宿風水の女将である水風凪咲さんの娘だった。俺は、民宿風水でお世話になる事になり、七夏ちゃんに、お部屋を案内される。
七夏「えっと、お部屋は、こちらになります」
時崎「ありがとう。七夏ちゃん」
七夏ちゃんに案内されたお部屋は、二階にある小さな和室であったが、居心地は良い。一人の場合は、このくらいの広さの方が落ち着く。部屋の襖が少し揺らめいている・・・窓の外から見える遠くの海の光が届いているという事か・・・そう意識すると、微かに波音も追いかけてくるのが分かる。
七夏「私は、こちらのお部屋に居ますので、何かありましたら、お声をかけてくださいね」
俺は、七夏ちゃんに、先日撮影した七夏ちゃんの写真を、見せてあげたいと思っていた。
時崎「七夏ちゃん」
七夏「はい?」
時崎「先日撮影させてもらった七夏ちゃんの写真、見てほしいんだけど、時間あるかな?」
七夏「はい。少しなら大丈夫です」
「少しなら」・・・やはり忙しいのか、今は七夏ちゃんとのんびりお話は、難しそうかも知れない。
時崎「忙しかったら、また時間がある時でいいよ」
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