第十四幕:寄り添う虹と距離を取る心

18/19
前へ
/1638ページ
次へ
七夏ちゃんの顔が少し赤くなっているような気がした。このままでは二人とも熱膨張で蒸発してしまいそうだ。俺は気持ちを切り替える。 時崎「七夏ちゃん! 今日の夕食、楽しみにしてるよ!」 七夏「え!? はい☆」 俺は居間へと移動した。このままここに居ると、息が詰まりそうになりそうで、つい距離を取ってしまう・・・。七夏ちゃんとの程よい距離感が分からないままだ。虹は近づき過ぎると見えなくなる・・・一度見えなくなると、虹の方から歩み寄ってくれないと、見つけるのは難しい。俺は、虹がもっとも輝いて見える距離を探し続けていた。 第十四幕 完  ---------- 第十四幕をお読みくださり、ありがとうございました! 「次へ」ボタンで、次回予告です!
/1638ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加