第十五幕:ふたつの虹と一緒に

3/20
前へ
/1638ページ
次へ
七夏「そうじゃなくて、夏の土用(丑の日)です♪」 時崎「なるほど!」 うなぎのおにぎりは食べたことが無いので、今からちょっと楽しみなのだけど、いつも作ってもらってばっかりで、申し訳なくなってきた。俺にも何か出来る事はないかな・・・。 時崎「七夏ちゃん!」 七夏「はい!?」 時崎「俺にも何か手伝える事ってないかな?」 七夏「え?」 時崎「いつも見てるばっかりで申し訳なくて・・・」 七夏「それは、柚樹さんは一応、お客様ですから♪」 時崎「そ、それはそうなんだけど・・・」 俺は、七夏ちゃんから「お客様」って言われると、少し切なくなる事に気付き始めていた。 七夏「柚樹さん?」 時崎「え?」 七夏「柚樹さんも、作ってみます? おむすび・・・」 俺の表情の変化から心を読まれたのか、七夏ちゃんはそう尋ねてきた。 時崎「手伝ってもいいの?」 七夏「はい♪ 助かります☆」 時崎「ありがとう。失敗したら自分で食べるから」 七夏「失敗しないように、私が頑張ります!」 時崎「じゃあ、よろしくお願いします」 七夏「はい☆ よろしくです☆ では、柚樹さん、手をよく洗って来てください」 時崎「分かったよ」     
/1638ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加