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七夏「すみません。『ごはん熱いですから気をつけてください』って言うのを忘れてました」
時崎「いや、七夏ちゃんを見てると、ごはんがこんなに熱いなんて思えなかったよ」
七夏「私は慣れてますから・・・本当にすみません。火傷しませんでしたか?」
時崎「それは大丈夫」
七夏「良かった」
時崎「しかし、このままでは・・・」
七夏「柚樹さん、こうしてください」
そう言うと、七夏ちゃんは、手をパチパチと叩き出した。それは、いわゆる拍手だ。俺はその拍手の意味が分からなかったけど、ここでは七夏ちゃんに言われたとおり一緒に拍手をする。
パチパチパチパチパチパチパチ・・・・・。
七夏「そのまま、続けててくださいね☆」
時崎「あ、ああ」
俺がパチパチと拍手を続けている間に七夏ちゃんは、再びおむすびを作りはじめる・・・なんだこれは? 俺は七夏ちゃんがおむすびを作るのを拍手で応援しろという事なのか!?この構図を他人が見ると、そういう風にしか見えないよ・・・いや、どう考えてもっ!!!
七夏「柚樹さんっ!」
おむすびをひとつ作り終えた七夏ちゃんが、声を掛けてきた。
時崎「え!? な、何?」
七夏「ごはん、よそってください!」
時崎「あ、ああ」
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