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何かもう訳が分からなくなってきたけど、俺は七夏ちゃんに言われたとおり、桶からご飯をよそう・・・
時崎「あれ? 熱くない!?」
先程から、多少の時間経過はあるが、そんなにすぐに桶の中のご飯が冷めるとは考えにくい・・・これは一体・・・そう考えていると---
七夏「柚樹さんっ! 急いでごはん、むすんでください!」
時崎「え!? あ、ああ。すまない」
俺は、七夏ちゃんが行っていたようにむすんで、窪みを作る・・・。
七夏「具は何にしますか?」
時崎「じゃあ、うなぎで」
俺がそう言うと、七夏ちゃんは、具の刻みうなぎを手に取り、俺の作った窪みに乗せてくれた。
七夏「はい☆」
時崎「ありがとう」
七夏「後は、こうして・・・」
そう言いながら七夏ちゃんは、俺の手を外から優しく包むように補助してくれた。七夏ちゃんの手の温もりが伝わってくるのが心地よい・・・その手の温もりが、おむすびの温もりと混ざってしまうのが、勿体無いと思ってしまう。
七夏「はい♪ こんな感じです☆」
時崎「・・・・・」
七夏「??? 柚樹さん? どうかしましたか?」
時崎「いや、手を添えてくれて、ありがとう」
七夏「くすっ☆ 力加減を伝える為には、この方法が一番なのです☆」
時崎「なるほど」
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